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負け組研究所

負け組の、負け組による、負け組のためのブログ

「日本に生まれただけで幸せ」という論調の馬鹿馬鹿しさ

日本の貧困問題なんかの話になると、

「他国に比べれば日本に生まれただけでラッキーなんだぞ!!」

こんなことを言う人がよくいるよね。

ええ、うちの親もそのタイプでした。

アフリカ理論ってやつね。

 

テレビでアフリカの映像が流れると

「見なさい、あんたはこの人達に比べれば毎日ご飯を食べられるだけ幸せなんだよ」

というよくあるセリフを言ってくるわけ。

 

でもさ、こういう人って人間の幸福のメカニズムを理解してないと思う。

何でこの主張がおかしいのか説明しよう。

 

大事なのは自分が所属する社会の中での比較

 

俺たちの幸福を決定づけるのは、自分がいる社会の中でのステータスだ。

日本の中で自分がどういう位置にいるのかが重要なのであって、他国の状況はそこまで関係がない。

 

幸福が絶対値で決まるのであれば、経済的に豊かな国ほど幸福度が上がり、貧しい国ほど幸福度が下がる。

しかし、国連が行っている幸福度調査では貧しい南米の国のほうが先進国よりも幸福度が上だったりする。

 

なら、豊かさが重要ではないと思うかもしれないがそうでもない。

貧しい国の中にも格差があり、その社会の中の豊かさと幸福度はしっかりと比例している。

 

これは普通に考えれば当たり前のことだよね。

物理的にも心理的にも距離が近いほど、周りの状態が自分の幸福に影響するのは実感としても分かる。

 

年収が600万円あるけど、周りの同級生は皆1000万以上稼いでいてるような状態であれば、全く幸福を感じないだろう。

 

逆に田舎で年収200~300万の肉体労働者に囲まれながら、自分だけはホワイトカラー職で年収500万円を貰っていれば、優越感から幸福を感じるだろう。

 

こういった比較意識の中に物理的にも心理的にも遠い他国の要素は入っていない。

だから発展途上国と比べて日本が恵まれてるなんて言っても意味がないんだよ。

そもそも比較する対象に入ってない。

遠い国の石油王より、パチンコで連チャンしている隣の台のほうが嫉妬するのはそういうこと。

 

遠い銀河系の彼方で人類を遥かに超えた文明が存在しても関係がないでしょ。

 

下を見て幸福を感じろは裏返すと...

 

日本に生まれたから幸せ論者の人は、下には下がいるんだからもっとありがたみを感じろってことなんだと思うが、これはあまり意味がないと思う。

 

だって下を見て幸せを感じるような心であれば、上を見れば不幸を感じるということになる。

 

下だけ見て上を見ないなんてことは実際には無理なわけで、必ず両方と自分との比較をせざるを得ないわけ。

エリートに囲まれて苦しんでる年収1000万の人に対してならもっと下を見ろと言ってもいいけど、日本の下層社会にいる人たちにそれを言ってもしょうがないよね。